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GPS-USB-RA2


GPS-USB-RA2はGPS-USB-RAの後継機にあたるUSB接続のアンテナ一体型GPS受信機です。

特に突出した所は無いが素直な前モデルに対して、RA2は最新のGPSチップセット(ANTARIS)を使って最新の性能を提供しています。

ここにはRA2受信機の画像があります。


基本スペック
WAAS対応 16chパラレル受信
ホットスタート 3秒
ウォームスタート 31秒
コールドスタート 41秒
最高感度 -149dbm (メーカスペック)
精度 3.3m/2.6m with WAAS (メーカスペック)
更新頻度 0.5Hz、1Hz、2Hz、3.13Hz、4Hz
電源 5V 101mA (USB端子より供給)
出力センテンス NMEA0183(GGA、GLL、GSA、GSV、RMC、VTG、ZDA)
測地系 WGS84、Tokyo 他
ボーレート 2400、4800、9600、38400、57600、115200 bps
インターフェイス USB(Aプラグ付き5mケーブル)
外形寸法 58mmx48mmx15mm
質量 117g(ケーブルを含まず)


PCからはUSBデバイスとしてではなく、USBシリアル変換の先にGPS受信機が繋がった形で認識されます。従ってお使いのソフトでは該当の仮想COMポートにアクセスすることになります。

USB変換には素直で世界的にも実績の多いPL-2303を使用していますので、インストールやドライバの更新面で安心できます。この変換回路も本体内に内蔵されています。

非常に小型です。弊社で販売しているGPSアンテナと見分けが付きません。しかしこれはGPSアンテナではなくて、アンテナ一体型のGPS受信機なのです。

数値的な絶対感度は弊社で検証できませんし、チップセットのスペックのみを比較することは無意味です。一体型の完成品としては、少なくとも同じ位置に置いたGARMIN各機種に負けることは無かったです。

環境がよい場所であれば、測位開始はほぼスペックどおりの時間が出せる実力があります。測位開始、感度共にかなり高性能な部類にはいると思います。

スペックどおりの精度を安定して出せる場所がなかなかありません。衛星配置にも多いに影響されます。しかし定点観測などでも前モデルよりは確実に良いデータを残しています。 ここには定点観測データがあります。

2Hzや4Hz出力(毎秒4回の更新)を持っています。この価格で4Hz出力を持っている受信機は希な存在です。

カシミール、プロアトラス、ナビンユー、での検証は出来ています。ナビンユーは測地系をTokyoにする必要が有ります。またnylinkを使用する関係もあって、非力なPCでは必要最低限のセンテンス(例;RMCのみを毎秒)にした方が安定して稼働します。


1Hz出力の例です。
$GPRMC,003031.00,A,3345.57274,N,13037.10177,E,0.012,51.44,061205,,,D*59
$GPVTG,51.44,T,,M,0.012,N,0.023,K,D*0E
$GPGGA,003031.00,3345.57274,N,13037.10177,E,2,6,1.56,36.8,M,27.2,M,999.9,*7A
$GPGSA,A,3,25,01,23,21,47,15,,,,,,,2.24,1.56,1.60*00
$GPGSV,3,1,11,25,71,064,40,16,62,297,,01,53,189,29,06,28,047,*70
$GPGSV,3,2,11,23,26,314,32,03,27,204,27,14,18,165,,21,12,100,32*71
$GPGSV,3,3,11,47,26,117,36,20,08,269,,15,08,127,37*47
$GPGLL,3345.57274,N,13037.10177,E,003031.00,A,D*69
$GPZDA,003031.00,06,12,2005,00,00*65

2Hz出力の例です。
$GPRMC,003532.00,A,3345.57071,N,13037.10052,E,0.018,231.49,061205,,,D*6D
$GPGGA,003532.00,3345.57071,N,13037.10052,E,2,7,1.51,46.7,M,27.2,M,999.9,*73
$GPRMC,003532.50,A,3345.57076,N,13037.10052,E,0.009,231.49,061205,,,D*6F
$GPGGA,003532.50,3345.57076,N,13037.10052,E,2,7,1.51,46.7,M,27.2,M,999.9,*71

4Hz出力の例です。
$GPRMC,003716.00,A,3345.56886,N,13037.10066,E,0.023,164.20,061205,,,D*6B
$GPGGA,003716.00,3345.56886,N,13037.10066,E,2,5,1.59,43.8,M,27.2,M,999.9,*71
$GPRMC,003716.25,A,3345.56888,N,13037.10060,E,0.008,164.20,061205,,,D*6D
$GPGGA,003716.25,3345.56888,N,13037.10060,E,2,5,1.59,43.6,M,27.2,M,999.9,*70
$GPRMC,003716.50,A,3345.56889,N,13037.10056,E,0.024,338.46,061205,,,D*6E
$GPGGA,003716.50,3345.56889,N,13037.10056,E,2,5,1.59,43.5,M,27.2,M,999.9,*75
$GPRMC,003716.75,A,3345.56890,N,13037.10051,E,0.027,21.51,061205,,,D*58
$GPGGA,003716.75,3345.56890,N,13037.10051,E,2,5,1.59,43.4,M,27.2,M,999.9,*7C

センテンスの種類、更新頻度、緯度経度の桁数や時刻の小数点以下の表示などが、お使いのソフトに影響を与える可能性がありますのでご注意下さい。


製品に付属のソフトでNMEAセンテンスの種類や出力間隔、RS232Cのボーレート、SBASの使用不使用etcなどを自由に設定可能です。 ここにはセッティング画面の画像があります。

設定値は内部のフラッシュROMに書き込まれますので、電源を切って放置していても次回も同じ設定で起動します。

現時点では弊社から添付することが出来ませんが、チップメーカーのWEBからツールをダウンロードすれば、受信するWAAS衛星のPRN番号指定や試験モードでも通常通り利用する事など、より深い設定が可能です。反面このツールは危険でもありますので、十分に理解した方が自己責任でお使い下さい。