RIGHT STUFF, Inc.Right Stuff Wrong Stuff電球の特性を測定する ハブダイナモでGPSと共に駆動する予定の、キャットアイ製HL-500IIの特性を測定してみました。直流の電源装置に電圧計と電流計を接続して、HL-500IIに使用されている定格4.8V-0.5A(2.4W)のマイクロハロゲン球を測定しました。 以下の表において、電圧と電流は実測値、電力と抵抗は計算値です。
まず電圧と電流の関係をグラフにします。 最初の段階で急速に立ち上がっています。綺麗なグラフを書かせるためには1.0V以下は0.1V単位で記録した方が良かったかもしれません。まあ、実利用領域には関係ないので良しとします。 当然ですが、スペック通り4.8Vで0.5A程度の消費電流になりそうです。
次に電圧と電力の関係をグラフにします。
最後に電圧と抵抗の関係をグラフにします。 金属系フィラメントのお手本のように、低電圧領域では低い抵抗値であり、定格電圧で定格抵抗値、高電圧では高めの抵抗値のデータになりました。 定電流特性とは言いすぎですが、過電圧時に多少は過大電流を防止する傾向にはあります。逆に内部抵抗の低い電源でスイッチを入れた瞬間等は、過大な突入電流が流れる理由も理解できます。 ハブダイナモと組み合わせた場合を想像してみます。この電球の高電圧領域での概略抵抗値は10Ωと考えられますから、前回のハブダイナモに10Ωを組み合わせたデータと照らし合わせて見てみると、時速30km/hでも驚くほどの高電圧が加わったり、高電流が流れたりはして居ないような感じです。 市販品を単純に組み合わせて居るように見えましたが、けっこう上手く特性が選定してあると感じています。ただし最大電力を引き出していないのは確かです。次は実際にダイナモとライトの関係を測定してみます。
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