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手回し発電機 BC-RM3

掲示板で教えて頂き、audio-technica製のBC-RM3と言う手回し発電機を買ってきました。想像していたよりもかなり小さくてこんな感じです。

ここには手回し発電機の画像があります

メーカーの仕様によると
出力電圧:最大5.5V  出力電力:最大1.0W(ハンドルアーム回転:毎分160回転)、
外形寸法:H60×W49×D28mm  (ハンドルアーム収納時)
重量:65g(ケーブル除く)   付属品:携帯電話接続用コネクタケーブル
となっていました。


確認のために1g単位のハカリで質量を測定してみると71g有ります。ちょっと差が大きいので0.01gまで測定できるヤツで検証しても70.92gでした。私は自転車の質量はあまり気になりませんが、自分の足にくる登山用の道具は少しだけ気にします(笑)。

まずは無負荷電圧を測定してみました。気持ちよく回せる程度(いい加減な表現・・)の回転数で5.2Vが出ます。回転数を上げても変化が有りませんので、定電圧回路が入っているようです。

次に5.1Ωの抵抗を付けてみました。ハンドルは非常に重くなり電圧も1Vちょっとしか出ません。完全に過負荷です。実験とは言え、ちょっとやりすぎです。

まじめに47Ωを付けてみました。これならちょっと重いくらいで4.9Vから5.0V近辺で安定しています。5Vの0.1Aすなわち0.5Wは安定して出せるようです。電圧の安定は良いとは言えません。三端子レギュレータでもこれよりマシです。どんな回路でしょう?

次は20Ωを付けてみました。かなり重くなりますが安定して3.5V程度の出力が得られます。電流は0.175Aで出力は0.61Wです。必死に廻すと4.8V位でますが、内部のギヤが壊れそうな感じになります。この時の電流は0.24Aで出力は1.15Wになります。


誘惑に負けて内部を開けてみました。ギヤはタミヤの高速ギヤボックスにそっくりのサイズと質感です。発電機は永久磁石の直流モータと思います。小さな基板が有って簡単な回路があります。

回路を眺めてみると、抵抗と5.5V程度のツェナーダイオードで基準電圧を作り、NPNトランジスタのベースを駆動しているだけでした。コンデンサもちっちゃいのが1個だけです。これなら電圧の安定度がいまいちなのも解ります。携帯電話の電源入力ってかなりタフなんですね。

この発電機のおまけとして動作確認用のLEDが付いています。ケーブルを差し込まずに回転させるとこれが点灯します。このLEDは透明なので期待していたのですが、橙色の光が出てきました。部品として白色の高輝度LEDを購入してきて、これと交換すると手回し懐中電灯になって便利が良さそうです。

さて、どうやって使いましょう。軽い回転でeTrexシリーズを駆動する電力は得られます。3Vの定電圧回路に入れ替えて繋げば何とかなるでしょう。とは言っても普通は歩きながらハンドル回したりしません。では充電して使う方法はどうでしょう。0.1Aでは単三の1600mAhクラスを満充電するのに18時間程度かかります。0.2A取り出せたとしても9時間・・・かなり厳しいです。

充電してから使う用途なら、もう少し出力の大きな発電機が必要です。この発電機はコンパクトさを生かして、非常用としてザックに放り込んでおく方向でまとめるのが良さそうな感じです。携帯電話のユーザーを考慮すると、携帯とGPSのコネクタを付け替え可能にしておくのが良いでしょう。

とは言っても、71gと言えばアルカリ単三3本、リチウム単三なら4本以上に相当します。スノーピーク"地"のチタンモデルは74gです。ううーーん。。。


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