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VR-500(その2)

とりあえず動作しました! 回路図はこんな感じです。
ここにはVR-500ケーブルの回路図が有ります

動作電源はポートオープン時に7番pinに出てくる+5〜+12Vを利用することにしました。330Ωと3.0VのツェナーでVR-500側に合わせた3.0Vを作っています。

PCの出力は3番pinから出て47kΩの抵抗経由でQ2のベースを駆動します。3番pinがマイナスならQ2は動作しないのでVR-500の端子は3.0Vのままです。3番pinがプラスになるとQ2が動作するのでVR-500の端子は0V(0.6V)になります。

VR-500の出力は10kΩの抵抗経由でQ1のベースを駆動します。VR-500の端子が0VならQ1は動作しないのでPCの入力pinである2番pinは7番pinと同じ電位、すなわち+5V〜+12Vになります。VR-500の端子が3.0VになるとQ1が動作するので2番pinは0V(0.6V)になります。


この回路を使って、VR-500からデータを受信したり送信したり出来ました。PC側はMBに直づけのcomポート(プラマイ10Vくらい振れる)及びUSB変換器(プラマイ5Vくらい振れる)で動作しました。

気になるところはPC側の2番pinを駆動するのに余裕がほとんど無いことです。通常は232C変換IC内部でGNDにプルダウンしてある2番pinを駆動するのにNPNトランジスタを使っているために、持ち上げる方が抵抗経由になっています。1kΩ以下にはしたくないので、PNPトランジスタに交換して上側から駆動した方が良さそうです。

232Cの部分にMAX232相当品が使ってあったとしても、不感帯が+0.6Vから+2.4Vまで有りますから、下側もギリギリなのは事実です。とりあえず動作はしましたが余裕も無いし確実性も有りません。ちょっと手抜きをしすぎの部分もあります。次回はもう少し安定動作するような回路にしてみたいと思います。

オリジナル機器を設計した人の頭のなかを考えながら、見えない回路を想像して周辺機器を作り上げて行くのは楽しいものです。


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