RIGHT STUFF, Inc.Right Stuff Wrong Stuff似非アスリートの阿蘇望(屁理屈的総括) いよいよ阿蘇望の本番がやってきました。屁理屈を実証し似非アスリートで在り続けるには、最低でも完走して帰ってこないといけません。 自転車の最終的なセッティングは計算を信じて次のようにしました。フロントは標準の52-39Tに短足用165mmクランク。リヤは12-34TのスプロケットにMTB用のディレーラーを組み合わせています。これはPCD110mmクランクを採用したライダーがよく使っている34×25Tよりも軽いギヤ比です。 ボトルは標準サイズを2個とし、両方にスポーツドリンクを入れました。補給食はパワーバーやカロリーメイトなどを400kcal分ほどポケットに詰め込みます。また、当日は激しい雨で気温が低かったのでジャージは長袖とし、下にユニクロのドライTシャツを着込みました。下は膝上までのレーパンです。 その他の装備はハンドルバー上にGeko201と電池式のライトを装着。Gekoの電池はパナソニックのアルカリにして、モードはセーブモードにしました。ひどい雨と途中のトンネルを考慮して、サングラスのレンズは出発前に透明に交換しました。リヤのフラッシャーは常時点滅です。
阿蘇望自体は有名なのですが、コースデータはあまり見かけません。と言うことでここに公開しておきます。 asobo.gdb(140kB) 上記はGeko201で採取した2003年度の実走行データです。カシミールで開いて、国土地理院の数値地図上にプロットすると以下のようになります。国土地理院や山旅倶楽部のデータにはまだ地蔵峠が載っていませんから参考にしてください。
たまに見かけますが、標高差のグラフはこんな感じです。GPSで採取した累積標高差は3,156mも有りました。きついはずです(笑)。
速度データはこんな感じになります(見やすいように1分の平均速度を表示)。各セクションの登り速度は、出発前に出力から計算した値と非常に近い数値になっています。と言うことはケイデンスも計算通りに維持できたはずです(^^)。 ちなみにこの時の完走タイムは6時間28分でした。雨が降らなければ下り速度はもっと速くなりますが、気温が高ければ全体的にタイムが悪くなるでしょう。
屁理屈的な総括です。 今回のギヤ比やケイデンス、出力と登坂速度に関する考察は現実と非常に良く合っていました。全行程にわたって、非力な140Wの出力を最大効率で路面に伝え続けることができました。その結果が悪条件の中での6時間28分での完走だと思います。 速い人は5時間程度で帰ってきますから、私のタイムは決して速くはありません、しかしランが主体の似非アスリートとしては十分な記録と満足しています。また、登りの途中で写真を撮ったり補給食を食べたりする余裕が生まれたのも大きなメリットと感じました。25Tや27Tのままではこうはいかなかったと思います。 今回はMTBのスプロケットを使っていますから、ロード用よりも各段がとびとびになっている事が心配でした。しかし常に勾配が変化する路面状況では、私の足にはこの程度で十分でした。これより細かくギヤが有っても使いこなす事は出来なかったと思います。 今回の経験によって、自分なりにパワー、ギヤ比、速度などに関する基準が出来ました。屁理屈部分はほぼ確立されてしまったわけです。あとは練習してタイムを縮めるだけですな(笑)。
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