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秋月のPICプログラマーをUSB化する

秋月のPICプログラマーを使うときに面倒なこと、それは太いシリアルケーブルとACアダプタの両方を準備しないと使えないことです。ノートパソコンではUSB変換器も必要です。

USB変換器を分解して、秋月の基板と一緒にケースに入れればUSB化出来ますが、232C変換を2回も繰り返して信号のやりとりをするなんて、基本構成的に美しくありません。また、これだけでは書き込み電圧の13Vが得られません。

そのために部品を集めるほどの事では無いけど、何時も頭の片隅に残っている宿題でした。ところが今日この宿題にケリが付いてしまいました。ジャンク箱からFTDI社のICが付いた基板と、昇圧型DC-DCに必要な部品を発掘してしまったからです。


準備したのはこの2枚のユニットです。左がFT232BMを使ったUSB<->TTL変換基板、右はMC34063Aを使った5V->13V昇圧基板です。いずれも試作品の切れっ端やジャンクの再構成品なので見栄えは悪いですが、プログラマーの構成的には美しくなる予定です(笑)。
ここにはUSB基板と13V基板の画像があります。

秋月のPICプログラマーはすでに完成して使用中なので、232C変換IC関連と5V、13Vの電源関連部品を全て取り除きます。すると今回の改造のために準備したかのように、ピッタリのスペースが空きました。黒丸が付いている穴が、今回使う穴になります。
ここには一部の部品を外したPICプログラマー基板があります。

あとは小基板を両面テープで空いたスペースに貼り付けて、配線したらお終いです。
ここにはUSB化された秋月PICプログラマーの画像があります。


各ユニットで検証が済んでいるので、あっけなく動きました。唯一気になっていたのは4,6と7,8番ピンの取り扱いです。秋月のキットではそれぞれ基板上で短絡してあります。しかし試作品のUSB基板からは2,3,5番ピンしか引き出していなかったので、この処理は無しで試しました。しかし今のところこの状態で正常に動いています。

使ってみて、早く作れば良かったと後悔するくらい便利です。私はUSBがあまり好きでは無いのですが、こういった電源供給が不要になる用途には適していると強く実感しました。

あとはきちんとケースに入れてやることと、暇が出来たらUSBと昇圧ユニットを一体化した基板を起こし、綺麗に纏めて信頼性を向上させてやりたいと思います。


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