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オシロ用プローブを作る (テストリードの波形)

使用したのは三和のTL-91Mと言うテスター用のリード線です。オシロ側はBNC-バナナジャックの変換コネクタを使用し、先端には蓑虫クリップ付きの短いケーブルを追加しています。要はマルチメータから線を外してオシロに繋いだだけです。

TL-91Mの全長は900mm程度で先端のケーブルが100mm。合計で1,000mmがケーブル長となります。この状態の容量ですが、適当にばらけて置いた場合8pF。5-6回ねじって意識して2本がくっつくようにした場合24pFとなり、意外と低容量でした。以下の測定時は意識して束ねたりはしていませんから、8-10pFと思われます。 ここにはテストリードの画像があります。


100kHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
1.5MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
3MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
6MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
12MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
24MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
意外と言うよりも信じられないくらいの大健闘でした。kHzまでの領域なら、高価なオシロ用のプローブなど要らないのでは?と思えて来ます。

オシロの入力容量が20pFとすれば、このプローブ?と合わせても30pF程度で済みます。1x/10x切り替え式のプローブを1xで使う場合、プローブ先端の容量は100pF以上有るのが普通ですから、この部分に関してはテストリードの方が優れています。

10MHzのオシロを学校のゴミ捨て場から拾ってきた様なときは、プローブが無いからと置物にしてしまわず、その辺にある電線でとりあえず使ってしまえと言うのが結論かも知れません。

ただしシールド構造でもツイストペアでもありませんから、ノイズの影響を受けやすいのは事実でしょう。さらにケーブルが自由に動くので、負荷容量やインダクタンス分が変動する事も不安定さの要因になりそうです。


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