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オシロ用プローブを作る (75Ω同軸プローブの波形)

テストリードの成績が良いのに味を占めて、本物のプローブと同じように同軸構造のプローブを作ることにしました。しかしこの場合は容量が問題となります。特に今回は1xで作る予定なのでなおさらです。

代表的な同軸では50Ω品は100pF/m程度。75Ω品は70pF/m程度の容量が有ります。実際に短く切った同軸を秋月の微小容量計で測定してみると、RG-58AUが1mで104pF程度有りました。

当初はGPSアンテナの残り物で50ΩのRG-174を使う予定でしたが、色々悩んで最終的に使用したのはジャンクのディスプレーケーブルです。 ここにはディスプレーケーブルの画像があります。 RGBのデータ線には75Ωの細い同軸が使われています。しかもすばらしいことに色分けまでされています。ジャンク屋ではこの手のケーブルは500円くらいで入手できます。


BNC接続タイプが有れば良かったのですが、手持ちは生憎D-subタイプだったのでBNCコネクタに付け替えます。反対側に蓑虫クリップとICクリップを付けると少しだけプローブらしくなりました。 ここには75Ωプローブの画像があります。 全長1,000mmで倍率は1x。プローブ完成品のみの容量は74pFでした。20pFのオシロと合わせると1MΩ/94pFとなります。
100kHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
1.5MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
3MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
6MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
12MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
24MHzの矩形波を測定した例です。 ここにはオシロスコープの画面データがあります。
このプローブも健闘しています。アンダーシュートがすこし気になりますが、6MHzまでは簡単な観察には耐えそうな波形です。12MHzになると全体に崩れてきて厳しくなります。

市販品では岩通の1x/10x切り替え式が、1xの時に入力容量が150-200pF有ると公表されています。またこの場合の帯域は3-6MHzでした。テクトロには1x固定でP6101Bと言う製品が有ります。このプローブの入力容量は100pFで帯域は15MHzです。

今回のプローブは500円で色違いが3本も作れるし、いい加減な判断による帯域も6MHz有るし(笑)、入力容量はテクトロ様よりも低いし言うこと有りません。

ジャンク屋で100MHz4chを買ってきた。自作のマイコン基板で4カ所ほど波形を見たいけど、プローブ買うと本体よりも高く付くんだよね・・・てな用途には使えそうな気がします。


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