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ガレージを作る(廃材の撤去)

二階の床には色々な板と多量のゴミが残っています。しかもそのほとんどが朽ち果てており、上に乗ることが出来ません。非常に恐ろしい状態です。もしもの時を考えて安全帯を付けて作業します。


ここには撤去前の天井裏の画像があります。

大中小の梁は乗っても大丈夫みたいです。とは言っても梁の上を歩けるほどバランス感覚が良くないので、ロープとはしごを頼りに梁の上をはいずり回っての作業です。

或る程度下を片づけておいて、廃材はそのままどんどん下へ落としていきました。腐っているとはいえ昔の材料なので板厚が結構あり、簡単に持ち上がらない板が多いです。

板だけではなく大きな扉がそのまま置いてある区画がありました。サイズから想像すると今の建物には使うところがありません。と言うことはもしかしたら先代の扉かもしれません。


ここには天井裏から撤去した廃材の画像があります。

下に落とした廃材の一部です。でっかい引き戸が上に乗っています。この引き戸は非常に凝った作りで、全ての桟の間は同じ板厚の板で埋めてありました。

表面には土壁の中のように竹を縦横に組んだ物が張ってあり、縦向きの竹には細い縄がびっしりと巻き付けてありました。表から見ると荒い畳表のようなデザインになっていた感じです。

樫の木を使った錠や、同じく樫の木と思われる車輪と車軸もありました。金属の入手と加工が難しかった時代、こうやって木材だけで色々な機構を作り上げていたことは大変興味深いです。


ここには木製の戸車と車軸の画像があります。

木製の車輪と車軸です。腐って解りにくいですが車軸の片側は四角断面になっており、車軸の回転を阻止するようになっています。また長手方向には若干テーパーとなっており、打ち込んで固定します。

記念に取っておきたい衝動に駆られましたが、私の廻りにはこの手の物が沢山貯まりすぎているので(笑)、涙をのんで写真だけ撮っておくことにしました。

体中、鼻の中まで埃まみれになりましたが充実した一日でした。アメリカ大陸を開拓していった農夫達の気持ちが、少しだけ解った気持ちがしました。


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