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伝動用ローラチェーン

チェーンに関する自分用の覚えです。


JIS-B1801及びB1802によるローラチェーンとスプロケットの主要寸法。
呼び番号ピッチ
(mm)
ローラ外径
最大(mm)
ローラリンク内幅
最小(mm)
スプロケット歯幅
最大(mm)
256.353.30(ブシュ)3.102.8
359.5255.08(ブシュ)4.684.3
4112.707.776.255.8
4012.707.957.857.2
5015.87510.169.408.7
6019.0511.9112.5711.7
8025.4015.8815.7514.6
10031.7519.0518.9017.6
12038.1022.2325.2223.5
14044.4525.4025.2223.5
16050.8028.5831.5529.4
20063.5039.6837.8535.3
24076.2047.6347.3544.1

単列のローラーチェーンの呼び寸法は、ピッチを3.175mmで除した値に次に示す数字を末尾に付ける。
0-ローラのあるもの
5-ローラのないもの
1-軽量型

すなわち
50番はピッチが3.175x5=15.875mmのチェーンでローラ有り。
25番はピッチが3.175x2=6.35mmのチェーンでローラ無し。
41番はピッチが3.175x4=12.70mmで軽量型(幅が狭い)。


モーターサイクル用でよく見かける駆動用チェーンとスプロケットの主要寸法。
呼び番号ピッチ
(mm)
ローラ外径
最大(mm)
ローラリンク内幅
最小(mm)
スプロケット歯幅
最大(mm)
41512.707.954.684.3
42012.707.956.255.8
42812.70不明7.85か?7.2か?
52015.87510.166.255.8
52515.87510.167.857.2
53015.87510.169.408.7
53215.875不明9.40か?8.7か?
63019.0511.919.408.7

最初の数字はJISに準じて3.175mmの倍数がピッチを表す。
2番目と3番目の15や20はローラリンク内幅の呼びを表す。
具体的には0.3175の倍数が幅の呼びとなる。20x0.3175=6.35mm(→6.25mm)
28や32は一つ前の呼びに対する改良型らしいが、詳細不明。


自転車用でよく見かける駆動用チェーンとスプロケットの主要寸法。
呼び番号ピッチ
(mm)
ローラ外径
(mm)
リンク内幅
(mm)
スプロケット歯幅
(mm)
410(単段)12.707.753.40 
475(多段)12.707.752.40 

最初の数字はJISに準じて3.175mmの倍数がピッチを表す。
2番目と3番目の10や75(7.5を表す)はリンク内幅の呼びを表す。
具体的には0.3175の倍数が幅の呼びとなる。7.5x0.3175=2.38125mm(→2.40mm)

実質的にこの規格が生きているのは、ママチャリ用やピスト用として410(1/2x1/8と呼ばれる)が使われているだけで、多段用は各段数やメーカー毎に専用チェーンが用意されている。


チェーンの軸間距離やリンク数に関する計算表です(私は普段ロータスを使っており、一般向けにエクセル様式で出力してみました。正常に動作するか保証の限りではありません。ごめんなさい。)。
chaincalc.xls

元々は椿本チェーンのカタログ計算式を元に作成し、機械設計の業務で使っていた物です。「バイクのドライブスプロケットを16から17にした場合、チェーンを継ぎ足さずに調整だけでOKだろうか?」なんて時にも便利に使えます。


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