RIGHT STUFF, Inc.Right Stuff Wrong StuffGX250 メインスタンドの修理 古くて全部がさびさびだけど基本的に表面の錆だけで済んでいるGX250。その中で唯一深くまで錆が進行しているメインスタンド。 以前から気になっていましたが、ようやく修理することにしました。
接地面は鉄板がほとんど無くなっています。両脚ともパイプの端面で接地している状態です。これは長期間放置していた場所が、梅雨時などは下に水が溜まる場所だったことが大きいと思われます。 目立つもう一カ所は車体と接するストッパー部分。センターを過ぎて「コックン」となったときのストッパーです。レバー比から考えると相当な面圧が加わっている部分です。これは長年の使用ですり減ったのでしょう。
接地面は鉄板を交換することにします。残った上部の部材を測定すると2.3mmと思われるので、手持ちのSS400の2.3tを使う事にします。 全部交換するのがよいのですが、右脚の接地板は上側がプレスで複雑な形状になっています。ガスは無いのでハンマーだけで2.3tをここまで成型するのは困難です。そのために少し下の直線部分で繋ぐことにしました。左脚は最初から一次曲面なのでハンマーだけで問題有りません。 車体とのストッパー部分は溶接で肉盛りしておきます。オリジナルもSS400をそのまま使ってあるようなので、普通の軟鋼用溶接棒でビードを乗せるだけです。
切り出した板をグラインダーで修正してから取り付けました。脚のパイプも腐食が酷く、下の方は肉厚が半分以下になっていました。このパイプも交換するべきか巻いた板でも中に入れようかとチラッと思ったのですが止めました。 でもやっといた方が良かったです。腐食して厚みが不均等な薄肉パイプの溶接など、素人に上手に出来るわけがありません(笑)。苦労して苦労して、穴を埋めるのがやっとでした。圧縮力しかかからない部分なので良しとしましょう。 ストッパー部の肉盛りは問題有りません。適当にビードを置いてグラインダーで平らに削ってお終いです。
> 形が出来たので塗装します。おおざっぱに錆を落として下塗りには鉄さび色のさび止め塗料を塗りました。車用の下塗り塗料よりは相当強力です。この手のサビサビ部品に対しては。 上塗りは「ラストマスター」と言うスプレーを塗ります。錆の上から塗れると書かれているこのスプレーはエポキシ系エナメルで、良くあるラッカー系の塗料よりは錆びた鉄やアルミに対して良く付着してくれます。 適当に乾燥したら取り付けて完成です。
いい加減なレストア作業だと我ながら思います(笑)。でもあまりに必死でやりすぎると疲れるし、お金も時間もかかるのでこの程度がお気楽で私には向いるようです。
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