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古井戸を埋める

台所廻りの湿気の元凶となっていた古井戸を埋めることにしました。数年前に別の場所にボーリングで新しい井戸を掘ってあり、この井戸は現在使っていません。

長い間お世話になったのだし、スイカを冷やす場所として取っておいたらどうかと言う意見も貰いましたが、井戸の湿気を包み込むような壁の造作がされており、この近辺の腐朽が酷くなっていました。

台所の床もボール紙のようになっており、その上にコンパネを並べてしのいでいる状態です。とりあえず普通の生活を確保するために床や壁を張り替えたい。そのためには井戸を埋めてまず湿気を排除しようと考えた次第です。

私自身は祟りとか考えない人間ですし、神主さんがそう言うことを言っているのは聞いたことがありません。でも婆さんがえらく気にするし、丁度良いタイミングで入院して居る爺さんがポックリ逝ったりしたらワアワア言いそうなので・・・、とりあえず今までの感謝の意味を込めてお祓いをして貰う事になりました。


ここには作業前の井戸周辺画像があります。

近所の神主さんは役場で働く公務員なので(笑)、都合の良い土曜日にお祓いは済ませました。後は作業を自分でやるか業者に頼むかです。内径1.1mで深さ8mとすると体積が8m3近くあります。

作業環境は写真の通りに非常に悪くて完全な手作業です。こんな場所で一人で8リューベも土を運んだりしていたら腰がボロボロになってしまいます。こういうときはあっさりと業者に頼むことにしました。

3社に見積を依頼したところ、だいたいどこも同じ感じでした。こちらからの確認にFAXで回答して来る点と、追加作業を頼まない限り追加請求は無いと言い切ったのを評価して、飯塚の小山産業という会社に依頼しました。12万+消費税です。


ここには井戸の中の画像があります。

井戸の中はこんな感じです。良くまあこんな深さまで穴を掘って石を積み重ねたものです。こういう先人の作品を破壊するのは忍びないのですが、実用品として作られた物が役目を終えたら廃棄されるのも一つの理屈と考えて納得しました。

最近の数年間は使っていなかったので、水は下の方1m位しかたまっていませんでした。下まで伸びた鉄のパイプはポンプの吸い上げ用です。


ここには作業中の井戸の写真があります。

アクセスはこの出窓だけです。ここから手作業で綺麗な土を搬入して井戸に投入していきます。水源に入れる訳ですからゴミなどで埋めるわけにはいきません。それこそ祟りがあります(笑)。

外も近くまで大型車や重機が入れるわけではありません。2tのダンプを6m位まで寄せるのがやっとです。こちらも人力で土を出窓まで運びます。

若い二人は会社の作業服にヘルメットですが、60歳くらいに見えるオッチャンはトレーナーに帽子です。色々な現場でよく見る風景です(^^)。みんな笑顔です。こういう現場は良い現場です。いい感じの会社なのかもしれません。


ここには作業完了後の井戸の画像があります。

ご苦労様としか言い様のない作業が延々と続き、段々と井戸が埋まってきました。FLから上の井側を壊したり、まさ土をエンジンランマで付き固めたりして過積載の2t車3台目を投入し始めた頃、底が見えてきました。

最後はバラスを入れて突き堅め、最後の100mmくらいはコンクリートを流して貰いました。この上に床を張る場合に、束を立てる可能性があるからです。

このままで1週間くらい養生しておけば、コンクリの強度も出て来るので束を立てても大丈夫でしょう。これから先は自分でやらないといけません。


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