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XS650(XS1B) 光軸合わせ

車検を見据えて光軸合わせをしておきます。


まず計測の条件や判定基準を調べておきます。自動車検査法人の審査事務規定4-57に有りました。XSに関係の有りそうな部分をまとめておくと、

バッテリーが充電されていてエンジンはかけた状態で測定する。回転数の規定は有りませんので、アクセル吹かして検査を受けても良さそうです。

光軸の基準は全て10mの位置です。光度の最低は以下の通りです。最高も合計で225,000cd以下と規定が有りますが、二輪では通常あり得ないでしょう。
時代高さ左右光度
昭和35年9月30日以前に製作された自動車上から1/3左右それぞれ20cm10,000cd
昭和38年10月14日以前に製作された自動車上から1/5左右それぞれ20cm15,000cd
昭和44年3月31日以前に製作された自動車上から1/5左右それぞれ20cm15,000cd
平成17年12月31日以前に製作された自動車上から1/5左右それぞれ20cm15,000cd
それ以降上から1/5左右それぞれ20cm15,000cd

XSは昭和45年10月登録なので、上から4段目に該当します。結局は現行車の基準と同じと言うことです。


ここには水平に置いたXSの画像があります。

庭に試験できそうな場所を設定してXSを水平に設置します。アルミのフラットバーが有ったので水準器と組み合わせて前後輪が同じ高さになっていることを確認しておきます。


ここには試験風景の画像があります。

広大な庭では無いので(^^)、車と車の間の狭い通路で試験することになりました。

オートレベルを用いて、ヘッドライトのセンターをターゲットである納屋の壁に写します。


ここには乗員から見た画像があります。

運転席から見たらこんな感じ。


ここにはターゲットの画像があります。

ターゲットの詳細です。左側にかすかに「CL」のマークとその下にライト高さ1/5の線が見えます。右側の紙が実際のターゲットになります。ハイビームがここをめがけて照射するように調整します。

XSのライト高さは990mmなので1/5は198mmになります。従って実際のターゲットは許容範囲の中央と考えて、GLから990-99=891mmの位置としました。

ここまでは日没前にセッティングしておいて、実際の調整は日没後に行いました。


光軸はこれで大きく狂っていることは無いはずです。あとは光度ですが、マーシャルの2灯式180mmに交換しているので大丈夫でしょう。古いので反射鏡のメッキがちょっと剥がれてますが(笑)。

以前はHi/Loともにリレーを入れていましたが、バッテリーの充電電圧とH4バルブの電圧バランス等を考えると、適度な配線の電圧降下が有った方が良いかも・・・と言う気がしてきてリレーは外しています。


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