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XS650(XS1B) ジェットニードルの製作

セッティング用と言うよりも常用域がすり減ってしまっているので、ジェットニードルを新たに製作しました。

RZ用に真鍮釘で何本も自作した経験がありますので、この手の作業は割と得意だったりします。XS用のこの2本も1時間もかからずに製作できました。


ここにはジェットニードルの比較画像があります。

TX650用と比較。下のXS1用は常用域がすり減っています。ニードルジェットもすり減っていると思われますから、製作するジェットニードルは全体に少し太めにします。


ここには切削中の画像があります。

ミニ旋盤があれば最高ですが、無いので高速回転出来るドリルに材料を咥えてヤスリで加工していきます。最初に先端を尖らせて木材に押しつければ、そこがセンターになってぶれません。


比較中の画像があります。

途中で何回も見本と見比べて、デジタルノギスで比較測定して仕上げて行きます。


テーパー部分が完成した画像があります。

ダイヤモンドヤスリを経て、最終的には1000番台のサンドペーパで仕上げます。太さは0.03mmくらい太めになるようなイメージで削って見ました。


ここには完成した画像があります。

ミニ旋盤が無いのでE型止め輪の溝を掘るのは苦手です。XS1の純正クリップ位置は4段目です。面倒なのでその位置だけに溝を掘っておきます。あとは必要に応じて溝を追加したり、テーパーを削ったりすれば問題ありません。。。でもやっぱりミニ旋盤が欲しかったりします。

最後に掴み代の部分を切断して完成です。素材の直径と製品の直径が同一だったので、平行部分を綺麗になるまで削ることが出来ませんでした。

今回のように純正相当であれば純正品を買う(XS1は部品が出ないのでリプロ品になりますが)方が楽ですが、標準と違うキャブを付けてゼロからセッティングをするような場合、やっぱり自分でチョイチョイと削れると最初が楽です。

大まかな形状が解った所で、正規品で前後のジェットニードルを注文すれば良いわけです。


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