RIGHT STUFF, Inc.Right Stuff Wrong Stuffイグニッションコイルの極性 ZZR250のコイルを入手したけど端子が両方とも同じ形状です。どっちがポイント側?から始めた調査のメモです。
XS1やTX650のコイル。ポイント点火用。
橙<->茶 R=4.048Ω
橙<->茶 L=10.44mH
適当な信号をぶち込んだときの実質的な昇圧比と極性を求める。
すなわち、バッテリーの+端子に対してポイントにプラスの電圧が発生したとき、プラグコードには大きなマイナスの電圧が発生する極性となっている。 2次側/1次側=84/2.2=38.2倍・・・「茶」をグランドで測定しているので、これじゃ純粋な巻線比になってない。符号も考慮すると、
GX250/XS250等のフルトラモデル用のコイル。
橙<->赤/白 R=2.779Ω
橙<->赤/白 L=6.16mH
適当な信号をぶち込んだときの実質的な昇圧比と極性を求める。
すなわち、バッテリーの+端子に対してポイントにプラスの電圧が発生したとき、プラグコードには大きなマイナスの電圧が発生する極性となっている。 2次側/1次側=(74+1.4)/1.4=54倍
ZZR250用のコイル。今時珍しい2気筒に2個コイルを使うフルトラ方式。
青<->無印 R=2.852Ω
無印<->青 L=4.45mH
適当な信号をぶち込んだときの実質的な昇圧比と極性を求める。
すなわち、バッテリーの+端子に対してポイントにプラスの電圧が発生したとき、プラグコードには大きなマイナスの電圧が発生する極性となっている。 2次側/1次側=(76+1.2)/1.2=64倍
もし以下の仮定で計算してみると、 イグニッションコイル1次側に発生する逆起電力=400V 有効巻線比=60倍 バッテリー電圧=14V 基準のエンジンブロックに対して、バッテリーの+端子は当然14V。ポイントのコイル側接点は400+14=414V。プラグコードは414-(400x60)=414-24000V=-23586V。となりそう。 なぜ1次側の逆起電力がロスになるような極性にするか疑問だけど、エンジンの条件では414V程度高くなるよりもマイナス側中心電極に使った方が具合が良いという事だろうと思われる。
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