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イグニッションコイルの極性

ZZR250のコイルを入手したけど端子が両方とも同じ形状です。どっちがポイント側?から始めた調査のメモです。


XS1やTX650のコイル。ポイント点火用。

ここにはイグニッションコイルの画像があります。

橙<->茶 R=4.048Ω
プラグコード<->橙(ポイント) R=10.290kΩ
プラグコード<->茶(バッテリーの+) R=10.294kΩ
これより端子の内部接続順は「茶」-「橙」-「プラグコード」と思われる。中点がポイント。

橙<->茶 L=10.44mH
2次側は手持ちの機材では測定不可。

ここには点火波形の画像があります。

適当な信号をぶち込んだときの実質的な昇圧比と極性を求める。
下の波形は「茶」->「橙」の波形。上の波形は「茶」->「プラグコード」の波形。

すなわち、バッテリーの+端子に対してポイントにプラスの電圧が発生したとき、プラグコードには大きなマイナスの電圧が発生する極性となっている。

2次側/1次側=84/2.2=38.2倍・・・「茶」をグランドで測定しているので、これじゃ純粋な巻線比になってない。符号も考慮すると、
2次側/1次側=(84+2.2)/2.2=39倍 が正しい様な気がする。


GX250/XS250等のフルトラモデル用のコイル。

ここにはイグニッションコイルの画像があります。

橙<->赤/白 R=2.779Ω
プラグコード<->橙(ポイント) R=9.040kΩ
プラグコード<->赤/白(バッテリーの+) R=9.043kΩ
これより端子の内部接続順は「赤/白」-「橙」-「プラグコード」と思われる。中点がポイント。

橙<->赤/白 L=6.16mH
2次側は手持ちの機材では測定不可。

ここには点火波形の画像があります。

適当な信号をぶち込んだときの実質的な昇圧比と極性を求める。
下の波形は「赤/白」->「橙」の波形。上の波形は「赤/白」->「プラグコード」の波形。

すなわち、バッテリーの+端子に対してポイントにプラスの電圧が発生したとき、プラグコードには大きなマイナスの電圧が発生する極性となっている。

2次側/1次側=(74+1.4)/1.4=54倍


ZZR250用のコイル。今時珍しい2気筒に2個コイルを使うフルトラ方式。

ここにはイグニッションコイルの画像があります。

青<->無印 R=2.852Ω
プラグコード<->青(ポイント?) R=14.180kΩ
プラグコード<->無印(バッテリーの+) R=14.182kΩ
これより端子の内部接続順は「無印」-「青」-「プラグコード」と思われる。上記のヤマハと同じ接続であれば青がポイントと思われる。

無印<->青 L=4.45mH
2次側は手持ちの機材では測定不可。

ここには点火波形の画像があります。

適当な信号をぶち込んだときの実質的な昇圧比と極性を求める。
下の波形は「無印」->「青」の波形。上の波形は「無印」->「プラグコード」の波形。

すなわち、バッテリーの+端子に対してポイントにプラスの電圧が発生したとき、プラグコードには大きなマイナスの電圧が発生する極性となっている。

2次側/1次側=(76+1.2)/1.2=64倍


もし以下の仮定で計算してみると、
イグニッションコイル1次側に発生する逆起電力=400V
有効巻線比=60倍
バッテリー電圧=14V
基準のエンジンブロックに対して、バッテリーの+端子は当然14V。ポイントのコイル側接点は400+14=414V。プラグコードは414-(400x60)=414-24000V=-23586V。となりそう。

なぜ1次側の逆起電力がロスになるような極性にするか疑問だけど、エンジンの条件では414V程度高くなるよりもマイナス側中心電極に使った方が具合が良いという事だろうと思われる。


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