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Forerunner205と305のオートラップ定位置モード

私はランニングの時、いつもForerunnerを1km毎のオートラップモードにして使っています。リアルタイムのペースは何時でも解るのですが、1kmや5km毎のペースも知りたい時が有るからです。

ロード練習ならこれで具合良く動いてくれますが、トラックや周回路でこれをやると気になる現象が出てきます。10周20周と周回を重ねて行くにつれてGPSの誤差が累積され、最後の方はとんでもない場所でラップを刻む事に成ってしまうのです。

そう言った用途には以下に示す「定距離」ではなくて「定位置」でのオートラップ設定をお勧めします。


ここには周回路での軌跡画像があります。

これはトヨタ九州のグランドで私がペース走をしたときの軌跡です。400mトラックの外側に設けてある土の500m周回路を走っています。2レーン用意してあって、森下監督に依れば内側が1周500mに成るそうです。

この日は雨上がりで路面が悪く、画像で下の辺には水たまりが数個有りました。そのためにその部分だけは外側のレーンに飛んだりしてジグザグに走っています。それ以外はたぶん0.5m程度の幅を走っていると思います。

この画像から感覚的にGPSの精度を確認することが出来ます。無造作に腕に付けただけのアンテナでの繰り返し測定。それでこの程度のデータが取れれば御の字と思いますがいかがでしょう?

右側の辺に黄色の丸が集まっているのがラップ計測ポイントです。ここにはベンチがあるのでボトルをおいて、その前をスタート・ゴールとして走ってみました。

黄色の丸のばらつきから、オートラップの位置精度を把握することが出来ます。平均的には2mくらい。最大で5mくらいのずれと思われます。いい加減な下級生くらいの精度は期待できそうです(笑)。


ここには集計データが有ります。

これはPCに転送したデータです。他のモードのように当然詳細なグラフ表示も出来ます。今回はオートラップに焦点を当てていますのでこの表を見てみます。

まず、500mx20周で10,000mのはずが10.22kmと成っています。一部ジグザグに走ったことを考慮しても、距離に対して2%くらいは誤差が有るようです。この誤差は当然ペース表示の誤差にも成ってきます。

1周毎の距離もトータルと近い誤差の範囲を推移しています。1周のラップタイムに関しては、オートで判断した計測ポイントの位置誤差が反映されてきます。このときの速度を3.6m/sと考えれば、位置誤差が2-3mの場合にラップタイムの誤差が1秒出ることに成ります。

私的には気にならない誤差ですし、今までの経験から自分でボタンを押してもこの程度の誤差は出ているので気になりません。気になる人はオートを止めて自分でボタンを押すか、きまじめな下級生やきちんとしたコーチを連れてくるしか有りません。


ここには設定方法の画像があります。

FR305/205での設定例です。メニューページで「Training」を選び、次に「Training Options」を選び、次に「Auto Lap」を選び、最後にオートラップのトリガーとして「By Position」の「Start And Lap」を選びます。(残念ながら現時点でFR201や301では定位置モードでの測定が出来ないようです。)

これでスタート時に計測を開始するだけで、2回目以降はスタート地点を通過する毎にオートで計測してくれます。その時はピッという音と共にポップアップ画面が出てきて、1周のラップタイムが表示されます。

右下の画面は今回私が設定した画面です。画面は自由に設定できます。レース後の体調を確認する意味で心拍数を大きく表示し、左下にはリアルタイムのペースを表示しています。右下は周回数です。

この場合の周回数は「完了した周回数」に成ります。従って1周目は「0」表示です。もし20周走るつもりなら、最後の周回は「19」の数字を見ながら走ってゴール後に「20」に変わります。


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