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玄海100kmウルトラマラソンのコース紹介

たまーに問い合わせが有るのと、地元でGPSを所有していたりして一番こういう事をやるべき立場かな?と思いたって作っています。


ここにはコースマップが有ります。

カシミール+山旅倶楽部の1/20万地図上にプロットしたコースの概略です。

福岡市と北九州市の丁度中間辺りの山の中や海辺を、反時計回りにぐるっと回って来るコースになっています。詳細の地図は参加者宛に送られて来ますが、以下のGPSデータをカシミールで開いた方が小道までわかりやすいと思います。

GPSをお持ちで無い方も、カシミール山旅倶楽部をダウンロードして確認してみてください。

コースは曲がり角の電柱等に矢印の看板が取り付けて有りますし、歩道や路側帯には石灰で白線が描かれています。明るくなってくれば迷うことは無いと思います。


ここには標高データが有ります。

標高データです。2005年のGPSデータをカシミール上に展開した状態で、累積標高差が+2,751mと-2,777mとなりました。プラスマイナスが合わないのは、スタート地点の標高が少しだけ高いためです。

2006年はスタート地点がゴールとほぼ同一標高地点に変更になりました。また最初の5kmくらいのコースが変更となって陸橋を渡ったりの小さなアップダウンが増えました。そのためにトータルで2,850m位になるかもしれません。

10kmのピークが見坂峠、20kmの谷が脇田温泉、26kmのピークが間夫峠、35kmのフラット部が力丸ダム湖畔、45kmの谷が宮田の街中、53kmのピークが赤木峠、66kmのピークが地蔵峠、79kmのピークが成田山、となります。


g100k2003.lzh これは2003年の私の実走行データです。GPSはGeko201でオートモードで記録しています。装着位置は左肩の前です。

g100k2005.lzh これは2005年の私の実走行データです。GPSはForerunner301でオートモードで記録しています。FR301なので心拍数も記録されています。装着位置は左手首です。

データはカシミールのフォーマットです。LZH圧縮されています。何も弄っていませんので、受信状態の把握などにも使えるかと思います。

2003年はコース案内としてGPSを見ましたが、速度の目安としては全く使いませんでした。その割りには安定した良いペースで走ることが出来ています。

2005年は少し色気が出て(笑)、バーチャルパートナーを10時間切りの設定にして走りました。50km地点のトヨタエイドまでは順調でしたが、その後熱中症気味になって65kmのエイドでしばらく倒れてしまいました。

あまりGPSを気にしては良くないのかもしれません(笑)。


距離は100km(GPSデータやカシミールではもう少し多めに出ることが多いですが)。スタート時刻は5:00でゴールは18:30。制限時間は13:30と言うことになります。私はこの大会以外に参加したことが無いので解りませんが、他の選手に聞いた感じでは13:30の制限時間は楽な方では無いらしいです。

しかしこの大会にはアーリースタートが認められており、例年3割近いランナーが3:00にスタートしています。3:00スタートでは18:30までにゴールしても正規の制限時間内ゴールにはなりませんが、涼しい時間帯に距離を稼げる事や、15:30かかっても最後まで「完走」することが出来るのは大きなメリットと思います。

3:00スタートの注意点としては暗さが有るかと思います。5:00スタートだと10km地点の見坂峠で夜が明け始めます。3:00スタートだと20-30km地点までは暗闇の中を走らないといけません。この区間は見坂峠、脇田温泉へ抜ける山道、間夫峠・・・といずれも人家や目印の少ない田舎道です。土地勘の無い方は地元のランナーについて行く方が良いと思います。

5:00の正規スタートだとゴールまで13:30しか有りません。しかしその後も自己責任で走り続ける人も多く、19:00や20:00になって懇親会の途中でゴールしてくるランナーも居ます。ゴール地点と懇親会会場が同じなので、このようなランナーの方が歓迎される傾向すら有ります(^^)。

主催者の認識とは違うかもしれませんが、この大会における13:30は、制限時間と言うよりも時間内ゴールと時間外ゴールとを分ける区切りと感じます。


ペースについて考えてみます。私はこのレースで10時間が切れません。10時間を切るにはどのようなペースで走れば良いのでしょう?

給水などで10回停止すると想定し、1回の停止時間を2分と考えればこれだけで20分のロスです。走行時間は9時間40分になります。すなわち走行中はキロ5分48秒以下で走り続ける必要が有るわけです。

信号やアップダウンを考慮すると、実際の運動強度としては平地でキロ5分30秒以下に相当すると思います。やっぱりかなりキツいです。もっとトレーニングしなくては・・・

メールで相談のあった制限時間ぎりぎりのパターンも考えてみます。エイドや自販機で15回停止すると想定します。また停止時間も平均で5分とします。するとロス時間が75分(1時間15分)です。走行可能な時間は12時間15分になります。

12時間15分で100kmを走り抜けるには、平均でキロ7分21秒で走り続ける必要が有ります。こちらも信号やアップダウンを考慮すると、平地での運動強度的にはキロ7分以下で走るくらいの能力が必要と思われます。

ロス時間が1時間15分なんてあり得ない・・・と感じるかもしれませんが、GPSで記録しながら自分のデータを管理していると、2分どころか5分の休憩で出発することすら大変難しい事が解ってきます。ちょっとエイドで話をしたり、自販機の前で立ち止まってグビグビ飲んだりすると、簡単に5分という時間が過ぎて居ることが解ります。

キロ7分は素人が競歩のまねごとをしても出るペースです。スタート直後の選手はみんなそれ以上のペースで走っています。そんなに超人的な速さでは有りません。どちらかというと立ち止まる時間を減らすことの方が難しいのかもしれません。


ここには新コース変更部分の画像があります。

2006年8月27日に新コースの変更部分を走ってデータを取ってきました。水色が旧コースで赤が新コースです。大きな画像はこちらです。

新コースは意外とアップダウンが有ります。走路も歩道が大半なので人家入口などの段差が有って走りやすくは有りません。5:00時スタートでも暗い段階なので気をつける必要が有ります。

合流地点までの距離はカシミール上で5.5kmとなりました。旧コースは5.15kmくらいなので350mくらい長くなった様な気もします(^^)。少なくとも楽にはなっていません。

コース図的には複雑になりましたが、新区間にそれほど間違いやすい所は有りません。間違いやすいのは最後で旧コースに合流する「内殿」の辺りかもしれません。この辺は新道と旧道がゴチャゴチャになっています。数十メートル先にも同じ様な道と交差点が見えるような状態です。案内板や路面の矢印に注意して走る必要が有ります。

もう一つの注意点は合流後200mくらいのY字分岐です。見坂峠へ行くコースは右へ曲がるのですが、新旧コース共に直前が左折で道に合流しているために、左の歩道を走りがちになります。暗い中でボーッと左の歩道を走っていると、気付かないままにY字分岐を左に進んでしまいがちです。

これを避けるために「内殿」で旧コースに合流した後は、早めに道路の右側に移った方が良いと思います。


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