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シマノLP-R600に関する考察

三男の通学用自転車に付けているこのライト。シマノでは3Wの新型ハブダイナモとの組み合わせを推奨しているのだけど、3Wのハブダイナモはあまりにも高かったので、三男の自転車では2.4Wの古いタイプのハブダイナモと組み合わせてあります。

この組み合わせでも30km/hくらいで巡航すればそこそこの明るさに成るのですが、暗くなる帰り道はクラブの友人達とチンタラ帰っているみたいで、ジョギング中などに見かけるとレンジ色にぼんやりとしか点灯できていません。

常用する速度域に最適化するために取りあえず内部を解析し、その後で2.4W+低速寄りのセッティングに移行しよう。。。と考えてみたのがこのページの概略です。


ここにはライトを分解した画像があります。

三男のライトその物を壊すと怒られてしまうので(笑)、分解用にコードを短く切って改造してあるライトを500円で買ってみました。そして早速分解したのがこの画像です。

常時点灯の小さな白色LED、LED用の回路、ハロゲン球用の大きなスイッチ、電球へ給電する電極、などが見えます。スイッチはかなり大きくてしっかりした物です。


ここにはライトの回路図があります。

どんな回路なのかスケッチしてみたのがこの回路図です。例によって内容の保証は有りません(^^)。部品が付いたままで私が適当にパターンを追っかけて見ただけです。

回路的には大きく二つの回路に別けられます。一つは電球用の回路で、こちらはハブダイナモからの交流出力をそのままスイッチでON/OFFして電球に印加しているだけです。電流も電圧もなにも制御されていません。

もう一つはLEDの駆動回路です。こちらはブリッジダイオードで整流した後、2SC2983を使った定電流回路で駆動されています。電流の検出は47Ωの抵抗です。この抵抗両端の電圧がNPNと思われるチップTrのVbe=0.6Vと等しく成ったときが制御電流です。具体的にはI=0.6/47=0.0128Aと成ります。

入力に9V程度を印加した状態で、各部の電圧を測定してみました。ブリッジダイオードは両側で1.472Vの電圧降下でした。ショットキーでは無くて一般的な整流用ダイオードと思われます。47Ω両端の電圧は0.591V。2SC2983のVceは3.755V。LEDの印加電圧は3.260Vでした。

電圧が上昇すれば2SC2983のVceが増加して増加分を消費する事に成ります。逆に電圧が下がってきた場合、LEDに3.260V前後を印加するには、2SC2983の両端が0Vとして入力に5.288Vくらいが必要だと言うことに成ります。


ここには文章

ここには文章

ここには文章


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