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ハブダイナモの分解整備

次男のハブダイナモの軸受けがガタガタになってしまったので、それの修理と共に他のハブダイナモの状況を確認しました。

 未完成ですが取りあえずアップ。


ここには壊れたベアリングの画像があります。

左側の軸受けですがボールが1個もありません。自転車を押すと砂利の上なら前輪がロックします。驚いて聞いてみると「気がつかなかった」と言うのですから、こんなヤツには軽い自転車など買ってやる必要はありません(笑)。

左側の軸受けは一般的な構造です。特に問題なく分解できます。既に失われていますが本来ならゴム製の立派なシールが装備されています。

ここには文章


ここにはの画像があります。

右側の軸受けです。分解するための隙間に純正工具が入りませんでした。仕方ないのでグラインダーで若干削り、厚みを薄くしてから作業しました。(画像は後で整備した別のハブダイナモです。)

スペースが厳しいので工具厚みと隙間がゼロゼロで設計してあるか、樹脂製のベースが圧縮されて隙間が無くなって居るのかもしれません。

ここには文章


ここにはの画像があります。

シマノのパーツリストではAssyになっている部分です。向きなどに意味のある部品が多いので、間違えないように写真を撮影しながら作業します。

ここには文章

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ここにはの画像があります。

端子の半田を外した状態です。単線の先端を端子の穴に通し、先をL型に曲げて半田付けしてあります。最初はなかなか取れなくて苦労しました。

黒い樹脂製のベースプレートには端子が通るだけの大きめの穴が開いています。そのおかげでグリースアップ程度なら半田付を外さなくても作業が可能です。

ここには文章


ここにはの画像があります。

私が買い物やブルベに使っているスチール製ロードのハブダイナモです。走行距離は短いですが、使用年月日はこちらの方が長いです。雨の日でも構わずに乗っています。購入してからノーメンテです。汚れては居ますがグリースできちんと潤滑されています。

我が家に有るこの型のハブダイナモでは、ボールは全て3/16インチ径で片側11個でした。左側に見えるかなりしっかりとしたシールが装備されています。


ここにはの画像があります。

三男のハブダイナモの右側です。こちらは左右の軸受けとも全く問題有りません。端子を外さずに分解し、グリースアップして再組立しました。単線なので何回も曲げ伸ばしすると折れてしまいます。

次男との年齢差である2年だけこちらの方が使用期間が短いです。あと2年であそこまで酷くなるのでしょうか?

ここには文章


ここにはの画像があります。

シャフトがナット止めで、片側の電極がフレームアースになっているタイプです。

公差の範囲かもしれませんが、こちらの方が17mmのスパナが入る隙間が小さくて、厚みをさらに0.2mmくらい削る必要が有りました。

こちらのタイプをボールが見えるまで分解するには、半田を溶かして端子を外す必要が有りました。タイプによって設計思想が違うのも変な感じがします。もしかしたら大きな穴のタイプが改良型なのかもしれません。


ここにはの画像があります。

シャフトがナット止めのタイプの内部です。こちらも潤滑状態は悪くありません。

内部のねじ軸はクイック式と共通でM11?が使われています。外側のフォークに付く部分だけ段差が付けてあり、その先だけが一般的なBC5/16です。

この自転車も雨など関係なしに使っていますし、屋外に駐輪しています。普通のママチャリよりもしっかりしたシールが装備してありますから、数年経ってもこの状態が普通だと思います。

何故、次男の自転車だけが壊れたのか、しかも左側だけが?。我が家には5台のハブダイナモが有りますが、あのような壊れ方をしたのは次男の左側だけです。他は普通の潤滑状態を維持しています。

原因は解りませんが不具合が1カ所だけなので安心しました。「普通の感性」で異常に気付き、定期的にメンテナンスをしていれば大きな問題にはならないと思います。


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