RIGHT STUFF, Inc.3.2Lカレラ用DMEの修理とリフレッシュ
ポルシェ3.2Lカレラ用DMEの修理、リフレッシュ作業を行います。 調子が悪い、始動しない、内部が燃えた、または年数を考えて今のうちにリフレッシュしておきたい、等のDMEを普通に動く初期の状態に戻します。単にコンデンサを交換して終わり的な作業では無く、動作を確認しながら必要な部品を交換して行きます。一部にノイズ対策などは行いますが、新車の時よりも性能が良くなる訳ではありません。普通の状態に戻るだけです。 エンジンはDMEだけで動作して居る訳ではありません。他にも多くの関連する電装品が有りますしエンジン本体のメカ的な状態にも左右されます。弊社で出来る事はDME単体を正常な状態に戻す事だけです。エンジン全体を正常な状態に戻す事は出来ません。DME以外の部分に関しては依頼者の方でトラブルシューティングして頂く必要が有ります。エンジン全体として総合的に纏めるには、経験の有るショップ経由で依頼して頂くか個人の方であれば同等の技術力が必要に成ります。
この画像はインジェクタ電流を検出する抵抗が燃えたDME基板です。このような場合は関連するトランジスタやコントロールICにも被害が及んでいる場合が多いです。大元の原因としてインジェクタの故障や間違った仕様の物が使われて居る可能性も有ります。その場合は修理したDMEを装着する前に車体側のチェックと修理が必須です。
時間と費用はかかりますが、このような状態でも正常に動作する様に修理する事が可能です。
この画像はROMに格納されている燃料噴射マップを確認して居る所です。このエンジンは1984年から1989年まで使われて来ました。一時期は比較的安価に入手出来た事から手の入ったエンジンが多いです。そのためにROMが標準的な内容であるかの確認も行い、必要であればその年式の標準的なデータに書き換えます。意識してチューニングROMが使われて居る場合はそのままで返却します。
この画像は実負荷で総合試験中のオシロ画面です。上から点火コイル電圧、点火コイル電流、インジェクタ電圧、そしてインジェクタ電流となります。このDMEはアナログ的に電流を調整する部分がありますので、このように実電流を確認しない限り最終的な調整は出来ません。 エンジンエミュレータがありますので、点火コイルやインジェクタを実負荷で駆動させるだけで無く、アイドルスタビの制御動作の確認やO2センサ回路が正常にフィードバック制御をして居るかの確認も出来ます。
中央部に立っている小型基板の場所には本来「0127_IC」と呼ばれて居るインジェクタ制御用の専用ICが有ります。このICが故障する場合も有るのですがこのICはこのDME専用に作られた特注ICで有るため入手不可です。
弊社では「0127_IC」と互換性のあるピンコンパチブルなICを製作しています。インジェクタ電流波形は全く同じです。このICが故障した基板であっても修理可能です。
こちらの画像はクランクセンサの信号を処理するICの互換品です。海外のフォーラムなどでは「謎のIC」「F12438」等と呼ばれて居るICです。このICに関してもピンコンパチブル品を製作して居ますので問題無く修理が可能です。
個別に状態が違うので明確な指針は提示できませんが、動作品のリフレッシュは納期が着手から1週間、価格は5万円から。故障品の場合はリフレッシュ作業に追加で故障部分の復旧作業が必要に成ります。例としてインジェクタICと駆動トランジスタの交換が必要な場合の追加が3万程度のイメージです。 古い電装品なので物によって状態が全く違います。故障の状態も全く違います。納期と価格は有って無い様な物だとご理解ください。DMEを送って貰えば受け入れ検査で概略の内容がわかりますので、その時点で見積をご連絡します。 |