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ショートクランクを作る

今はもう私よりも大きくなってしまった息子が小さかった時、170mmのクランクを加工して150mmの子供用クランクを自作しました。自転車は24インチでしたが、それに私が乗ると丁度外人が700Cに乗っているくらいのバランスだったのを覚えています。

数値的なバランスから算出すると、私には165mmのクランクすら長すぎる計算に成ります。しかも幼い頃から体が硬くて動きが悪く、さらに最近の老化でどんどん関節の可動域が狭くなっている事が頭に有るためか、何時かは自分用に150mm程度のクランクを試してみたいと思っていました。

しかし加工元のクランクが結構高価な為に、今までずっと試すことが出来ずにいたわけです。しかしシマノ様の営業的な戦略のおかげで(笑)、10速へ切り替えた人達から安価に9速用のクランクが放出され始めました。今がチャンスです。


ここには穴開け中の画像があります。

息子の時と同様に、ストレートシャンクの最大である13mmの穴を開けます。加工元のクランクが172.5mmだったので、穴の位置は152.5mmにしました。

最近はドリルを真面目に研いだりしてメンテしているので良く切れます。3.3mm、6.5mm、10mm、13mmの4段階で穴を開けました。


ここにはタップ加工中の画像があります。

穴あけの時にも芯を確認しますが、タップを立て始める時にも芯を確認しておきます。旋盤ならタップのお尻を心押し台のセンタで押すところですが、今回はボール盤のチャックにタップを咥えて最初のねじを立てました。

前回と同様に小さめの下穴なので、これからの作業はちょっと大変です。


ここにはペダルを仮付けしている画像があります。

前回は切削油として呉の5-56を使いました。今回はタッピングペーストという製品を使ってみました。このタッピングペーストは鋼の穴開けやタップ作業には相当の効果を感じていたのですが、今回のアルミ作業は5-56と大きな差を感じませんでした。

最終に近くなってきたら、現物のペダルを付けて確認しておきます。


ここには装着した画像があります。

先端を切り落として大まかに整形したらできあがりです。早速自転車に取り付けてみました。元々が小振りな造りなので違和感は有りません。言われて初めて短いかな?と感じるくらいです。

乗ってみた第一印象は「凄く乗りやすい」でした。しかしこれは自分で改造したパーツを付けた心理的な作用が大きいと思います。結果は今期の成績がどうなるかで決まります。

私がクランクの長さに関して思うこと。それは階段登りが一番近いのでは無いかと言うことです。階段で500mの山を走って登る競技が有るとします。1段の高さは自由に設定できます。

多分。。。大柄で関節可動域の広い選手は高めの段が良いタイムが出るでしょう。小柄で関節可動域が狭い選手は低めの段の方が良いタイムに成るでしょう。

自分の体型と体の硬さを冷静に見つめると、一般用よりもずっと短いクランク長でベストのタイムが出そうな気がします。とりあえずこのクランクで今期は走ってみようと思います。もし皆生で5時間が切れれば、ショートクランクの効果が有ったと言うことです(^^)。


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